キャッシング・カードローン返済ができない人達の行きつく先とは!?
返済能力が無くなったことに気づかず、そのまま借り入れを続けて行き、全てのキャッシングを含むカードローンの返済ができなくなった人達の行きつく先には、何が待っているのでしょう!?今回は、その「何か」を、解説していきます。
カンタンでわかりやすく言えば、「借金の踏み倒し」になりますよね。自業自得とは言え、それなりに社会的制裁を受けることになってしまいます。
先ず、ここでは「借金を踏み倒し」した場合の、社会的制裁について詳しく解説していきましょう。
親兄弟がお金を立替えてくれる!この場合は踏み倒しにはならない
どうしようもなく疲弊した体で、両親や兄弟にお金の相談をしたとしましょう。正常な家庭環境であり、両親や兄弟に経済的な余力がある場合は助けてくれる確率は高くなります。
援助してもらったお金は確実に返済を行うこと!他に使うのはダメ
実際にカードローンを借りていて、返済ができなくなる方のお金の認識は「このお金は自分のもの」と認識する方がほとんどで、人のお金を借りている意識がない弱点があります。
- 3社のカードローンの返済ができなくなって両親、兄弟に相談した
- 説教を受けたが、何とか援助してくれることとなった
- 返済に必要なお金が振り込まれた
- 2社のカードローンは完済したが1社分のお金は半分だけ返済
- 残ったお金を自分のポケットにいれてしまった
本気で完済して毎月の苦しい返済から逃れるなら、きちんと完済しておくべきなのですが、このようなケースも多く見受けられます。別に悪いことではありませんし、2社完済+1社が半分返済なので、返済は十分できる範囲になっていますからね。
繰り返される返済の苦悩!1年経たないうちに同じ状況に陥る
多重債務者の特徴として、一旦苦しみから逃れることができたとしても、50%以上の方が同じことを繰り返す傾向が強いとされています。
先の状況で言えば、恐らく1年以内に完済したカードローン2社分も借り入れ枠がいっぱいになっているでしょうね。だって、両親や兄弟への返済もあるのですから、カードローンを使いたくなるのはわかる気がします。
お金の切れ目が縁の切れ目!両親や兄弟からも見限られるかも
「お金の切れ目が縁の切れ目」の本来の意味は、お金がある間はちやほやされるけど、お金が無くなった途端見向きもされないと言う意味ですが、両親や兄弟の援助を無下にした結果も同じ道を辿るでしょう。
- 援助してもらったお金で立ち直れなかった
- 再度、カードローンをMAXに借り入れしてしまった
- もう一度、頭を下げて援助を求めた
- 援助したお金を手切れ金に、親兄弟の縁を切られた
お金の始末は自身の責任で行うのが一番!社会的責任を負えばわかる
カードローンの返済ができなくなって、返済能力がゼロになった時点で責任を負うのは自分自身でしょう。援助してくれる身内がいたとしても、自身で社会的責任を負えば次回からは、「キチンと返済をしよう!」と誓えるはずですからね。
【借金を踏み倒した結果】債務整理を行い返済できる生活にする
債務整理という言葉を聞いたことはあると思います。借金の額を減らしたり、支払い期間を延長したりすることで、3つの方法があります。
それも自分で行うことはできず、弁護士さんや司法書士さんにお願いすることとなりますし、その後の社会的制裁も覚悟しないといけませんよ!
債務整理の種類は3種類!弁護士や司法書士に依頼することとなる
- 1:任意整理
- 2:民事再生
- 3:自己破産
これら3つの法的な借金処理が、債務整理と言われています。
いずれにしても債務整理は、法律に従って債務者を救済するのが目的なので、自分自身で行うことはできません。法律の専門家である弁護士さんや司法書士さんに依頼して、状況判断にて先の3種類のいずれかの処理を行うこととなるのです。
基本的には弁護士に依頼することになる!140万円がボーダーライン
法的な処理 | 弁護士 | 司法書士 |
---|---|---|
債権額が140万円超の依頼 | 〇対応可能 | ×対応不可能 |
債権額が140万円以下の依頼 | 〇対応可能 | △認定司法書士なら可能 |
となると、基本的には弁護士さんへの依頼が優先的に考えられますね。
法的処理を行うのになぜ社会的制裁を受けないといけないのか!?
では、弁護士さんに依頼して法的に処理をしてもらうのに、なぜ社会的制裁を受けないといけないのでしょうか!?と、同時にそもそも社会的制裁って、どのような罰則が与えらるのでしょう?
法律的な罰則はない!個人信用情報機関で俗に言うブラックとなる
- 債務整理を行っても法的な罰則はない
- 個人信用情報機関(CIC・JICC・JBA)に登録される
- 「異動」と登録されると金融事故を起こした証となる
- 世間で言う「ブラックリスト」に載ってしまう
登録される期間は!?5年間から10年間ブラックリストから消えない
現在日本国内では、個人信用情報機関は3機関あります。CIC・JICC・JBAの3機関が連携して個人信用情報を管理しているのです。呼び名は略称ですが、各機関の正式名は次のとおりです。
- CIC=CREDIT INFORMATION CENTER
- JICC=株式会社日本信用情報機構
- JBA=全国銀行個人信用情報センター
また、それぞれの機関でブラックリストとして登録される期間も異なっています。
債務整理種類 | CIC | JICC | JBA |
---|---|---|---|
任意整理 | 完済から5年 | 完済から5年 | 完済から5年 |
民事再生 | 完済から5年 | 完済から5年 | 完済から10年 |
自己破産 | 完済から5年 | 完済から5年 | 完済から10年 |
任意整理は裁判所は不要!その他2件は裁判所を介すので官報に記載
先の一覧表では、CIC・JICCは全て完済から5年間となっていますが、JBAのみ任意整理を除いて10年間となっています。この違いは、官報に記載されたかどうかの違いにあるのです。
任意整理は裁判所を介さず、弁護士さんと各会社との協議で行われるので官報への記載はされません。一方で民事再生と自己破産は裁判所を介して協議が行われるために、官報へ記載されることとなります。
債務整理を行わなくても、既にブラックリストに載っているかも!
債務整理を行うと確実にブラックリストに載ることになりますが、債務整理をしなくても既にブラックリストに載っている可能性があるのです。
返済が3ヵ月以上遅れるとブラックリストへ載ることになる!
債務整理を行う決断をするまでには、かなり悩んだ時間があると思います。1ヵ月目の返済ができず、金策に走り回り2ヵ月目も未返済のまま・・届く郵便物は督促状ばかり、3ヵ月目の返済も滞り、ついには催告書が届き文面を見て驚いて債務整理にたどり着くことが多いですね。
↓
督促状2回目:文面が厳しくなる
↓
催告書:非常に厳しい文面・「法的手段も検討せざるを得ません」との文言も含まれる
この時点で3ヵ月の連続延滞をしているので、ブラックリストに載ることになってしまっているのです。
債務整理以外でブラックリストに載る条件
ここで、債務整理以外でブラックリストに載ってしまう条件をお伝えしておきましょう。返済が無理な状況なら、照らし合わせてみてくださいね。
ブラックリスト条件 | CIC | JICC | JBA |
---|---|---|---|
61日以上延滞 | 5年間 | 1年間 | 5年間 |
3ヵ月以上連続延滞 | 5年間 | 5年間 | 5年間 |
強制解約 | 記載なし | 5年間 | 5年間 |
先に3ヵ月連続延滞でブラックリスト入りをお伝えしていますが、上記一覧表にあるとおり2ヵ月返済を延滞した時点で、ブラックリストに載ることとなりますよ。違うのはJICCの掲載期間だけです。
社会的制裁とは?ブラックリスト掲載期間中はどこも融資してくれない
債務整理を行えば確実にブラックリストに載ってしまいます。そうでなくても、延滞が2ヵ月続けばブラックリストには既に載っていることになりますね。
社会的制裁とはブラックリストに載ることで、自由に融資を受けることができなくなることなのです!
銀行・カード会社・消費者金融など、どこも融資はしてくれない
借り入れ(融資)を受ける際には、必ず審査にとおる必要がありますよね。ここはみなさんご承知のとおりです。ですが、ブラックリストに載ると審査にとおることは先ずあり得ません。
- お金を貸す側は融資した利息で生業を立てている
- 返済をしない人にお金を貸すリスクは負わない
- 社会的な信用が無くなっている証拠となる
大きな買い物をする方は要注意!マイカーもマイホームも夢に終わる
マイカーやマイホームなど大きな買い物で、確実にローンを組まないと購入できない物件を考えている方は、本当に要注意ですよ!マイカーなら、債務整理を行って返済が完了すれば貯金をして現金購入することも可能でしょう。
ですが、マイホームとなるとそうは行きません。債務整理を行い借金を完済して10年待たないと住宅ローンを組むことができませんからね。家族に悲しい思いをさせるだけですよ。
行きつく先は債務整理!その前に借金の1本化を検討しよう!
返済ができなくなった人達が行きつく先は、債務整理しかありません。ですが、そうなる前に何とかできるケースも多くあるのです。
少額の借り入れが多いだけで借金の総額が少ないなら、消費者金融会社に相談して借金を1本化する手段もあります。現在の消費者金融会社は、相談窓口が各社設置されています。
状況を正直に話をして、返済能力があると判断されれば良いアドバイスを貰えるはずです。お金に困ったら、債務整理を考える前に消費者金融会社に相談するのも、手段としては「あり」ですからね!