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【実録】法律で借金解決!40代で個人再生を行った男性の人生とは?

借金をしてしまう理由は人それぞれで、ギャンブル・生活費・恋人への貢ぎなど、借金をしない方にとっては理解しがたい理由も多々ありますよね。

中には、親の借金を子供が背負ってしまうパターンも多くあります。今回は、親からの無心に答えるために自信が借金を負い、その結果「個人再生」と言う手段で法律的に借金解決を行った、40代男性の人生を追ってみました。

世の中には「今、借りれるだけ借りて、個人再生すれば借り逃げできるから大丈夫!」と、軽く考えている方も増えてきています。

本記事では、そんな軽い気持ちで個人再生に頼るとどうなるのか?本当に借金は圧縮されるのか?を、男性の経験に基づいて解説したいと思います。

1本の電話から借金生活が始まった!断れない親子関係は残酷しかない

Kさん(仮名)は20代の時に、大手上場企業から中小企業に転職した変わった職歴を持つ方です。安定した大手企業を早くに退職した理由は、「もっと自分にあった仕事がしたかった」からだそうです。

その言葉のとおり、転職先では取締役にまでになっていたそうで、収入もそれなりにあった方でした。ところがある日、1本の電話からKさんの人生が狂い始めたのです。

出張からの帰りに実家から1本の電話が入る!親の無心は断れない

山口県での出張を終え、帰宅途中の新幹線のなかで実家からの電話を受けたそうです。

  • 母親から150万円の無心をお願いされる
  • 返済は必ずするからと懇願される
  • 涙声に断ることができなかった

収入はそこそこあっても、Kさんも家庭のある身。個人で自由になるお金が150万円もある訳ではありません。ですから、母親からの無心を受けると必然的に借金を背負うことになります。

本当は無心を受け入れたくなかったのですが、涙声で訴えてくる母親の願いを断れなかったそうです。

消費者金融で150万を申し込み!属性は良好なので審査は直ぐにOK

母親から無心された150万円は消費者金融会社に問い合わせたら、直ぐに借り入れすることができました。その当時のKさんの属性をお聞きしたので公開しておきましょう。

年収 550万円
住居 自己所有 1戸建て
家族構成 配偶者・成年子供1人・未成年子供1人
住宅ローン 有り
他社の借り入れ なし

このような属性で、クレヒスも良好なKさんだったので150万円の審査も直ぐにOKが出たのでしょうね。因みに、収入証明は直近2か月の給与明細と源泉徴収票を提出したそうです。

返済は月々3.5万円!母親から毎月3万円入金されるはずだった・・

Kさんの消費者金融会社への返済は、月々35,000円となっていたそうですが、母親からの入金は月3万円が限度らしく、残りの5千円はKさん持ちになっていたそうです。

借入額 1,500,000万円
返済額 35,000円/月
返済期間 60ヵ月
利息 年利15.0%
返済日 毎月27日

返済日は毎月27日ですが、母親が入金してくるのは毎月5日なので、先ず1ヵ月分はKさんが先払いしたそうです。Kさん持ちの5千円も小遣いの中からの支出でした。

半年ほどは母親からの入金もきちんとあったのですが、それを過ぎた位から1ヵ月飛んだり、2ヵ月飛んだりしたそうです。

小遣いから3.5万円の支出は痛い!補填にクレカキャッシングを利用

入金の無い月は母親に連絡をして催促したそうですが、「払うから、払うから、待ってて」というばかり・・当時のKさんのお小遣いは5万円だったそうで、その中から35,000円の支払いは痛い支出になっていました。

40代に入り、取締役でもあるKさんですから、お客様や部下へのもてなし代もそれなりにかかってきます。何より、自身への楽しみが減るのが情けなかったそうです。

  • 月15,000円では何もできない
  • クレジットカードのキャッシングで不足分を補填
  • その結果、母親の入金がないと2重の支払いが生じる

結局、クレジットカードのキャッシングで不足分を補填するようになり、母親からの入金がないとキャッシングの返済も被るので、返済で小遣いがゼロになる月も出てくるようになってきたのです。

1年経過した時点で消費者金融会社が増額!さらに50万円を追加借入

何とか滞納なく返済を継続して1年が経過した頃、消費者金融会社から増額の連絡がきたそうです。プラス50万円で総額200万円の借り入れを提案されて、Kさんは直ぐにOKしたそうです。

  • 増額の連絡は出張帰りの車の中だった
  • 会社に連絡して、自身が出張中であることを確認
  • それが在籍確認となり、即日プラス50万円となる
  • 帰ってATMで確認すると、融資枠が200万円になっていた

小遣いに困っていたKさんには、救いの神に見えたそうです。ですが、融資額が増えると言うことは返済額も増えることとなります。なので、Kさんは返済を次のようにしたようです。

借入額 2,000,000万円
返済額 40,000円
返済期間 78ヵ月
利息 年利15.0%

母親から更なる無心が続く!常識を逸してたので親子の縁を切るまでに

増額をした頃から母親からの入金は途絶え、そればかりか月に3万円、5万円、多い時には8万円と無心が続くようになったそうです。

お金の使い道を聞くと、父親のギャンブルに消えていたそうですが、ある日実家に帰って目にしたのは、信仰主教の壺や額縁などでした。

父親は仕事を辞めてボートレース!母親は信仰宗教にどっぷり浸る生活

あまりに酷い息子への無心に怒りを覚えたKさんは、ある日予告なく実家に帰ってみたそうです。そこで目にしたのは!

家のあちらこちらに飾られた、宗教の額や壺!金額を聞くと、「あれが50万円、これは100万円、あっこっちのも50万円だったわね。いいでしょう!心が洗われるようで!」と全く悪気の無い母親。

父親は不在で、行っているところは場外舟券場のボートピア!自分は働かずに人のお金でギャンブルし放題!母親は頭がおかしくなったとしか思えない行動・・

その場で、「親子の縁は今日限りで切る!」と言い渡して直ぐに帰宅したそうです。

家族には言えず、一人で何とかしようと金策に喘ぐ日々が続いた

このような現実を奥さんに話すこともできず、Kさんは一人で何とか返済するための金策に喘いでいたそうです。当時は、「かなり辛かった!」と、振り返って言われていました。

結局、追加で増やした50万円も返済や、突然言ってくる無心に使ってしまい既にゼロ。さらに100万円の融資を別の消費者金融会社に申し込んで、利用するようになっていたようです。

借入先 借入額 返済額
消費者金融会社A社 200万円 4万円
消費者金融会社B社 100万円 2万円
クレジットカードA ショッピング50万円
キャッシング20万円
ショッピング5千円
キャッシング1万円
クレジットカードB ショッピング50万円
キャッシング20万円
ショッピング5千円
キャッシング1万円
クレジットカードC ショッピング30万円
キャッシング10万円
ショッピング5千円
キャッシング1万円
合計 カードローン:300万円
キャッシング:50万円
ショッピング:80万円
カードローン:6万円
キャッシング:3万円
ショッピング:1.5万円

当時の借り入れ状況は上記のとおりで、まだ総量規制が導入される前だったので、ここまで借り入れが膨らんでしまったようですよ。Kさん曰く、「総量規制は多重債務者にならないように上手くできている。当時に導入されていたら、こんな借金をしなくてもよかったかも知れない」と言われていました。

なにせ、合計月10.5万円の返済ですからね・・どうやって返していたのか?聞いてみました。

ここまでくると自転車操業になる!計算表を作って借りては返す繰返し

ここまで借金が膨らむと、全額毎月きちんと返済することは100%無理です!ですから、返済計画表を作って、自転車操業で返済していたそうです。

なんとか返せる金額を捻出して、1ヵ月遅れで返済を行う。どうしても足りないときは、クレジットカードのショッピング枠を利用して、新幹線回数券をチケットショップで換金していたようです。

遂に奥さんにバレて覚悟を決める!弁護士に相談して個人再生に着手

自転車操業を始めると、自分自身が負い目を感じるようになり家でも無口になって行ったそうです。そして、Kさんが泊まりの出張中にクレジットカード会社から「督促状」が届いていたり、消費者金融会社からの借り入れ通知が届いていて、それを奥さんが見てしまったのです。

当時は電磁交付サービスはない時代!必ず書面で借入状況が届く

現代では、消費者金融会社のカードローンもクレジットカードも利用明細などは「電磁交付サービス」で、WEBで確認したりメールで確認できる時代ですよね。なので、誰にも内緒で借入ができるようになっています。

ところが、Kさんの時代にはそのようなものはなく、必ず書面でのやりとりが必要だったのです。そして、これこそがKさんが最も恐れていたことだったのです。

  • 郵便なので、届く日に幅ができてしまう
  • できるだけ、自分が郵便ポストを見るようにしていた
  • たまたま、泊まりの出張の日に書類が届いてしまった
  • それを奥さんが見て、借金しているのを知ってしまう
と、このように書面を奥さんに見られてKさんの借金が判ってしまったそうです。その時のKさんの思いを聞いてみると、「しまった!と言う反面、これで黙っていなくて済む安心感もありましたね」とのこと・・

やっぱり、家族に内緒での返せない借金は辛いようですね。

悩んでいた時に新聞広告で借金相談を知る!直ぐに連絡するが・・

どうするのが一番良いか悩んでいた時に、新聞広告に「出張借金相談」のチラシが入っていたそうです。弁護士さんは東京の弁護士さんで、出張でKさんの地元で1週間だけ相談会をするようでした。

藁をも掴む思いでKさんは、チラシの電話番号に電話をしたそうですが返ってきた返事は、「既に予約がいっぱいで割り当てる時間がないので、残念ですが今回は申し訳ありません」との内容だったそうです。

意気消沈して、どこに頼むのが良いのか悩んでいた時に思いがけない電話が鳴ったのです!「先日お断りした○○法律事務所の者ですが、1名キャンセルがでたので〇日の16時なら空きがありますが、いかがされますか?」

丁度、日曜日の16時から!会社を休む必要もなく相談できるので、直ぐに予約をお願いしたそうです。相談時には利用している全てのカードと、印鑑を持ってくるように言われたようですよ。

ドキドキしながら相談会場へ!1室がカーテンで3つに区切られていた

予約時間の15分前に会場に到着したkさん。部屋から離れたところの椅子で待機させられ、予定より少し遅れて入室。部屋はパーテーションのカーテンで3つに区切れていて、話声は聞こえるものの内容までは聞き取れないようになっていたそうです。

ここからは、Kさんの声でお伝えしていきますね。

早速現状を報告すると、なんと「自己破産」を進められました。当時、家を建て替えたばかりで家族の生活もあります。自己破産すると、財産である自宅を失うこととなるので、そればかりは防ぎたかったので、「個人再生」の方向で弁護士さんにお願いしました。

  • 借入残高と借入件数が多いので、個人再生は難しいと言われる
  • 自宅だけは残したいので、個人再生の方向でお願いする
  • 裁判所を納得させるだけの資料をつくる必要がある
  • 絶対に弁護士に嘘はつかないこと
  • 月々確実な貯金をすること
  • 裁判所が納得する返済計画を作る協力をすること

これらの条件を全て飲むなら、個人再生で受けてくれるとのこと。当然、「条件を全て飲むので、是非お願いします」と頼みました。

当日全てのカードが取り上げられる!次の日から返済は停止となった

全てのカードは当日取り上げられる形になり、今時点から借金はできないとのことでした。そして、これまで困っていた返済は明日からストップするので、「月末の返済は気にしなくて良い」と言われて、とても安心したのを覚えています。

  • 契約書にサインと押印をする
  • 委任状にサインと押印をする
  • カードは全て弁護士さんに渡す
  • 依頼料は個人再生成立後に一括払い
  • その為の貯金と、返済計画のための貯金をすること

依頼の流れはこのようになります。とにかく、毎月の支払いに恐怖を覚える日々がなくなったことに、凄い安堵したのを覚えていますね。

個人再生への道は険しく厳しかった!家族の実情を全て晒すことになる

ですが、個人再生への道は容易ではありませんでした。先ず、自身の生計だけでなく家族単位の生計を証明しなくてはならないのです。

  • 就職して2年目の息子の会社や給与を公開
  • 1ヵ月の収支を細かく記載する
  • 5年で完済する計画だったが裁判所で許可されなかった
  • 3年での完済計画に変更となったので、更なる資料が必要
  • 貯蓄できているか、毎月通帳のコピーを提出
  • 各業者間との駆け引きを弁護士さんが行う
  • 途中、東京地方裁判所から出頭命令が送られて驚く
  • 結果、約1年経過してやっと個人再生が認められる

このように、最初は5年で完済する予定でしたが業者との折り合いがつかず、裁判所から返済計画の変更を求められ、3年で完済する返済計画にするよう求められたのです。

裁判所への提出書類の中で最も厳しかったのは、返済能力の証明でした。

毎月、きちんと積み立てが行われているか通帳のコピーを毎月提出し、細かい支出を記載した家計簿と、支出を証明する領収書や電気、水道の引き落としが行われている通帳のコピーを提出しなければならなかったのです。

月5万円で3ヵ月毎の支払い!1回の支払い15万円×4=年60万円

変更などもあり、約1年経過して何とか個人再生の許可が裁判所から下りました。支払い方法は次のように決定されていたのです。

月の返済 50,000円
返済のタイミング 3ヵ月毎にまとめて返済
返済時の金額 150,000円
年間の返済額 600,000円
3年間トータル金額 180万円

返済能力を裁判所が判断!遅延損害金が発生して実際より高額になる

  • 100万円以下の場合:全額を返済
  • 100万円~500万円:一律100万円を返済
  • 500万円~1,500万円の場合:5分の1を返済
  • 1,500万円~3,000万円の場合:一律300万円を返済
  • 3,000万円~5,000万円以下の場合:10分の1を返済

個人再生で免除される負債額は、上記のように定められています。ですから、Kさんの場合だと100万円~500万円のパターンに当たるので、返済額は100万円でよいはずなのですが・・

約400万円の負債が900万円にアップ!?業者交渉の落としどころ

なぜ、上記の100万円~500万円のパターンが適用されなかったのか?Kさんに聞いてみました。すると、意外な回答を聞くことになったのです。

個人再生を申し込んだ当時の負債は、全額で約400万円前後だったので当然、100万円を3年で返済するのだと思っていました。ところが、裁判所から許可が下りた時点で負債はなんと、約900万円になっていたのです!

  • 弁護士さんによって返済停止された時点から遅延が始まる
  • 元本の負債に対して法定金利MAXの20.0%の遅延損害金が加算
  • どの業者も損害が軽くなるまで和解しない
  • ある程度のところで業者と和解になる
  • 落としどころは遅延損害金の加算率

これはKさんも知らなかったそうです。後で、裁判所へ提出した資料や業者と和解した計算書が届いて、よ~く見たらそうなっていたらしいですよ。それでも、約400万円の借金が180万円になったので、まともに返済するより助かったのは事実だと言われていました。

単純に法律を使っても、簡単には借金を踏み倒すことはできない!と、言うことなのですね。

早い時点で完済するコツ!少額の内におまとめして完済させよう

ここで、Kさんに経験上からみなさんにアドバイスできることをお聞きしたので、お伝えしておきましょう。

現在では、総量規制があるので年収の1/3までしか借入することはできませんが、それでも借金に苦しんでいる方は大勢いますからね。

お金を借りるならクレカキャッシングはNG!消費者金融会社がベスト

Kさんも、クレジットカード会社3社からキャッシングをされていました。その経験から、クレジットカードのキャッシングは借入額も少額で、返済は最低1万円からのリボ払いがベースなので、どうしても借入件数が増えてしまうのだそうです。

ですから、まとまったお金を借りるなら消費者金融会社がベストなのだと言われていますよ!

クレカキャッシングが2社になったら、消費者金融会社で一本化する

クレジットカードのキャッシングが2社になったら、おまとめのサインなのだそうです。

  • クレカキャッシングが2社になると返済は2万円になる
  • 総額40万円でも2万円の返済となる
  • 消費者金融会社のカードローンなら、50万円でも返済は約13,000円前後
  • キャッシングよりカードローンの方が返済は楽になる
理由は上記のとおりだそうで、言われてみれば確かに消費者金融会社のカードローンの方が、返済は楽になりますね。ただし、総量規制に引っかからない内に行う必要がありますので、その点は注意が必要となりますよ!

個人再生で法的に処理しても、簡単に借金はチャラにはらならい!

今回は実際に多額の借金をしてしまい、個人再生と言う法的な債務整理を行っても借金を踏み倒すことはできないことを、体験談から解説してきました。

さらに後日談としてKさんは、会社の取締役も解任されて給料を減らされ、10年間ブラックリストに載り続ける社会的ペナルティも負ったそうですよ。

ネット上には「国が認めた借金をゼロにする方法!」なんてうたい文句で、債務整理を誘うサイトが多いですが、簡単には行かないことをKさんから教えて頂いた気がしますね。

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